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第31回 PEファンドの実務〜投資判断を左右する経営者と株主価値創造の原理(前半)〜

CVC Asia Pacific シニアエグゼクティブ/東洋学園大学客員教授 −添田 眞峰


 ▼投資判断を左右する経営者と株主価値創造の原理(前半)
 
 前回は経営資源と経営環境の判断について説明した。今回は
 「投資判断を左右する経営者と株主価値創造の原理」 について説明する。


 【投資判断を左右する経営者と株主価値創造の原理】

 良好な経営資源と経営環境とは投資を進める判断の本質的な要件ではあ
 るが、日々の投資活動の中で理想的な要件を備えた案件に出会うことは稀
 である。
 事業の潜在能力を引き出せるのは何と言っても人の力であり、人々の力を
 一つの目標に向かい組織化し、活性化させる経営者のリーダーシップであ
 る。経営者と経営者の下にある人材が企業の価値を作り上げるのである。

 経営者は先見性とリーダーシップを兼ね沿えた人物でなければならないが、
 株主の立場からは経営者の目標がどこに置かれているかが関心事である。
 非営利法人の団体であれば、利益を上げることが許されないので、社会に
 対する奉仕を目標に人々をひきつけてまとめ上げることがその法人の長の
 リーダーシップである。
 
 会社の場合は、その社会的な存在から利害関係者との調整に配慮すること
 は当然であるものの、社会奉仕が目的ではない。
 株主価値を創造することを目的としてリーダーシップを発揮することが経営者
 の役割である。かつては長期的な視点に立ち人的資源に投資を行い、技術
 開発や市場開拓に取り組んだことが、日本企業の源泉と言われた。
 確かに、トヨタやキャノンのように長期的な視野から継続的に投資を行い、
 世界市場の中でもその地位を高めている日本企業も数多くある。
 しかし、このところ、日本企業の競争力の源泉であった長期的な視野や、従
 業員に配慮した経営が、企業統治(コーポレートガバナンス)の緩みを呼び、
 独善に陥ってしまった結果、企業価値を創造できずに低迷している企業が増
 えているのも事実である。

 PEの原理は、有能な経営者が株主価値の創造を目標にリーダーシップを
 発揮することに集中させ、今まで有効に使われていなかった経営資源を効
 果的に利用して、企業価値の創造を目指すことである。
 それは、コーポレートガバナンスの緩みで企業の潜在価値を浪費している
 会社を、目標を明確化することで企業価値を顕在化させようという試みである。

 株主価値創造の原理とは、経営者が事業計画を綿密に練り上げ、これに経
 営者自身が継続的にコミットするための適切なインセンティブと経営者のリス
 ク負担が設計されていることである。
 こうすることで、より効果的に株主価値が創造できると考えるのである。

 今回は 「投資判断を左右する経営者と株主価値創造の原理」 について
 説明した。次回も引き続き、投資判断を左右する経営者と株主価値創造の
 原理について説明する



●ご注意●
この講座は、著書「プライベートエクィティ投資」の要約を掲載 していますので、
無断転載はご遠慮ください。


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