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第25回 PEファンドの実務〜その他のPE取引の仕組み・企業解体型投資(ハゲタカ型)〜

CVC Asia Pacific シニアエグゼクティブ/東洋学園大学客員教授 −添田 眞峰

 ▼その他のPE取引の仕組み・企業解体型投資(ハゲタカ型)
 
 前回は、企業再生型投資について説明した。
 今回は 「ハゲタカ型と呼ばれる企業解体型投資」 について説明していこう。

 【企業解体型投資(ハゲタカ型)】
 
 ハゲタカ型投資とは破綻懸念先企業の先行する債券や貸付をディスカウント
 で買い集め、破綻前後の整理手続きや校正手続きの中で会社の支配権を
 獲得する手法である。

 資産に旨味があれば清算して投資を回収し、事業に再生の期待があれば、
 新たな事業スポンサーに売却することにより投資収益を上げようと考える。
 つまりは、死亡した事業の整理人としてのハゲタカである。

 ハゲタカの投資手法は、企業の清算価値と債権価格の評価である。
 債務超過の会社の債権をカットすることでリターンの向上を目指すのである。
 
 アメリカにおいては、会社清算時において配当優先権の異なる何種類もの
 債券が発行されている。会社の校正手続きや清算手続きは、これらの優先
 権の異なる債券に、残された企業価値をどう配分するかの手続きであるの
 で、そこに目をつけた経済的なプレイがハゲタカ型投資である。

 ハゲタカ型投資家は、企業の潜在価値を推定してある種類の債権を買い
 集め、会社整理の手続きの中で交渉によりその価値を実現しようというの
 である。
 日本における不良債権のバルクセールに投資しようという投資家がこの種
 の投資家である。日本では、この種の投資家は嫌われるが、市場型の株式
 会社制度が発展し、市場の変動や環境の変化が激しくなればなるほど、
 破綻企業は増加し、市場原理に沿って残された資産を有効に生かすハゲタカ
 型の投資家も必要になるのである。

 今回は 「企業解体型投資(ハゲタカ型)」 について説明した。
 以上、企業再生型投資と企業解体型投資について述べてきた。
 次回はその他PE取引の仕組みとして、ベンチャーキャピタル投資について
 詳しく述べていきたいと思う。


●ご注意●
この講座は、著書「プライベートエクィティ投資」の要約を掲載 していますので、
無断転載はご遠慮ください。


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