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第8回 PEファンドの実務〜ビジネスデューデリジェンス〜

CVC Asia Pacific シニアエグゼクティブ/東洋学園大学客員教授 −添田 眞峰


ビジネスデューデリジェンス

前回はデューデリジェンスの費用対効果について説明した。
今回は 「ビジネスデューデリジェンス」 について説明する。


【ビジネスデューデリジェンス】

ビジネスデューデリジェンス(ビジネスDD)の目的は、投資対象
企業の事業内容を理解しその潜在的な事業価値を調査することで
ある。
従って、投資案件を次の段階に進め、価格オファー、価格交渉、
並びに投資実行後の事業計画や会社運営体制を検討するために、
最も重要なDDである。

i)市場における競争力の検討
ビジネスDDの基本は、対象事業の各事業分野や製品サービス
分野を、顧客や市場との関係で吟味することであり、これにより、
事業の経営資源とキャッシュフローの創出能力を総体として把握
することである。

具体的には
1)各主要な製品サービスの概要と特性
2)市場の一般的動向
3)顧客と顧客との取引関係
4)誰が競合先かの認識、また競合先とのコストや製品サービスの
質の差異、競争条件
5)対象事業が競争に勝ち抜くための資源や戦略等を各主要製品や
サービス分野
につき検討する。

ii)SWOT分析による特徴の把握と心象形成
これらを踏まえたうえで、企業の潜在能力とリスクを定性的に鳥瞰
する目的で、SWOT分析と呼ばれる手法で、
1)企業の強み
2)企業の弱み
3)企業の将来の潜在的な収益機会
4)企業の将来の潜在的なリスク
を整理してみる。

SWOT分析に当たっては抽象的な評価の羅列ではなく、具体的に
何が強く、何が弱いかを列挙し、それを深く検討する過程が重要
である。

具体的な項目が挙げられない事業はそもそも本当に強みを持って
いるか疑ってかからなければならない。
いわば、SWOT分析は収集した情報を整理し、企業の特徴を理解
するツールなのである。

さらに、開示された過去のキャッシュフローや損益実績を検討した
上で、事業計画や経営計画をSWOT分析で形成された心象を加味し
ながら、将来の企業価値の創造の潜在力を評価するのである。

iii)継続的に実施されるビジネスDD
ビジネスDDは投資候補先との第一次の接触から、優先交渉権の
取得、契約の締結、資金の受け渡し完了まで、継続して実施される
性格のものである。

一般的な手法としては、会社の概況を優先交渉権取得前の情報
開示とマネージメントインタビューにより把握し、これに基づき価格
オファーがされる。
この前後に、必要に応じてコンサルタントや市場調査会社を雇い、
市場動向、競合他社の動向、市場における対象事業のポジショニング
などを調査する。優先交渉権取得後のビジネスDDは、詳細の確認
作業となる。
その手法は実査、インタビュー、外部コンサルタント起用による調査
による。

対象事業の性格が、先端的な技術を駆使し、また、新たな市場を
作り上げるような革新的な要素が強い程、専門家もチームに加えた
検討が必要である。
さらに最終段階では、主要顧客に対する面談による調査も実施し、
確信を持って契約の締結と取引の完了を行うのである。

今回は 「ビジネスデューデリジェンス」 について説明した。
次回は会計デューデリジェンスについて説明する。

 

●ご注意●
この講座は、著書「プライベートエクィティ投資」の要約を掲載 していますので、
無断転載はご遠慮ください。


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