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第3回 アメリカのPEファンドの日本での活動

CVC Asia Pacific シニアエグゼクティブ/東洋学園大学客員教授 −添田 眞峰


アメリカのPEファンドの日本での活動

前回はバイアウト投資手法の類型とPEのまとめについて説明した。
今回は 「アメリカのPEファンドの日本での活動」 について説明する。


【アメリカのPEファンドの日本での活動】

1998年頃から、外資系PEファンドが日本に上陸し、また、国内に
おいても独立系のPEファンドが設立され、企業再生分野で積極的な
投資を展開し始めた。
リップルウッド、カーライル、ウォーバーグピンカス等の米系ファンドや、
3iのような欧州系ファンド、さらにJPモルガン、ドイツ銀行、UBS等の
投資銀行系ファンドが、こぞって日本市場への進出を表明し、また、
国内の独立系ファンドも多く設立された。新しい西洋の物や仕組みを
好む日本社会の性格から、PEははじめ好奇の目で注目を集めたが、
アメリカの投資ファンドのアグレッシブな動きを目の前にして、一転
拒否反応にあった。
アメリカ型の攻撃的な手法のみがマスコミに踊ってPEの仕組みや
PEの未公開事業の価値創造に果たす役割などが正確に報道される
ことはなかった。
外資系ファンドの多くは、日本の銀行が不良債権問題の処理に本格的
に取り組み、日本経済もしばらく本格的に成熟産業の再編や株主価値
創造を目指した経営への転換時期に入ったと考えて、日本市場への
進出を図ったが、現実の市場は不良債権問題に足をとられ身動きの
取れない銀行とあまりにも大きな破綻企業予備群に占められていた。

こうしてバイアウト型の投資を目論んだ外資系投資ファンドの一部は
日本での投資をあきらめ、別の外資系投資ファンドは本来の目標とは
異なる企業再生案件へと投資の方向を変えた。
政府の金融再生の強力な推進指導もあり、各銀行グループは、不良
債権の処理や不振企業の再建の一環としてグループ内に企業再生
ファンドを次々と設立して企業再生投資を行った。

現在は銀行の不良債権処理も山場を越えたため、グループ内の
企業再生ファンドの活動には一服感があるが、設立の経緯や
投資スタイルはともかく、このように多くの投資ファンドが設立される
ことは市場の厚みを増し、取引の活性化に寄与したことは間違いない。

今回は 「アメリカのPEファンドの日本での活動」 について説明した。
次回はどこから投資先を探すかについて説明する。

 

●ご注意●
この講座は、著書「プライベートエクィティ投資」の要約を掲載 していますので、
無断転載はご遠慮ください。


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